”時間の輪がめぐりめぐって小さな女の子はお婆さんに、お婆さんは小さな女の子に。
そしてひとりぼっちの小さな男の子のデ・ラ・メアは、その輪から少し離れたさんざしの茂みのかげで、それでもたいして淋しくはなさそうに、その輪舞曲を見つめているところなのかもしれません”
(脇朋子によるまえがきより)
永遠の生命をめぐる、17歳の少女と350歳の教母を描いた表題作をはじめとする
4つの美しく幻想的な短編集です。
挿画は当時イラストレーターとして(!)デビューする直前の橋本治によるもので、
訳の脇朋子と東京大学の同窓生だった橋本が、脇に頼み込んで実現したものとのこと。
著者:ウォルター・デ・ラ・メア
訳:脇朋子 絵:橋本治
発行:牧神社 1976年 第2刷
体裁 A5版ハードカバー 184ページ 箱入り・オビ・パラフィン
状態 並上 函に経年くすみ、パラフィン背上部にイタミ
上記以外には目立ったダメージありません。