島の少年ラタは、おとうさんのなきがらを運ぶためのカヌーをつくろうと、森でいちばん高い木を切りました。
けれど翌朝、その木は、なにもなかったかのようにまた立っていたのです。
何度切っても戻る木。
ふしぎに思ったラタが夜をこえて見守ると、そこには森のちからがひそんでいました――。
ポリネシアに伝わる民話をもとに、
神秘的で力強い土方久功の絵が、森とラタのまなざしを豊かに描き出します。
再話 大塚勇三
画 土方久功
発行 福音館書店 2005
サイズ 19.5×27cm 28P
状態 並上
最後のページにわずかに経年のシミがあります。
目立った汚れはなく概ね状態良好です。