フランス・ノルマンディーにある小さな崩れかけた礼拝堂。この礼拝堂を美術家・田窪恭治さんは、10年という歳月をかけて「りんごの礼拝堂」としてよみがえらせました。
本書は、その歩みを、タクボ自身のまなざしでたどっていくように進みます。
美術との出会い、絵や建築への想い、空間への感覚、ものをつくるとは何か…。
子どものころの記憶から村人たちとの丁寧なやりとりまで、
ひとつひとつの出来事に耳をすませるように綴られていきます。
まるで自分自身がその地を訪れ、空間を感じ、
ともに礼拝堂をよみがえらせていくような、不思議な読後感。
静かな情熱と感性に満ちた、映画のような一冊です。
文 たくぼひさこ
絵 HAYATO
発行 福音館書店 2007年
サイズ 19×25cm 35P ふしぎ新聞付き
状態 並
裏表紙に少しスレ汚れがあります。
少しスレなどありますがページに目立った汚れはなく概ね状態良好です。