ロシアの寂しい谷での冬の一日、
雪におおわれた道、
倒れてしまったガス灯の飾り、
スケートをしている湖の底に暮らす鰻の家族、
斜めに指す光、そして
暮れてゆく谷に残される暗闇と絶望、
使いみちのない大きな石。
陰鬱な冬の情景が、シンプルな韻文と繊細な線画によって展開しますが、
どこにも辿り着くことのできないまま、読者もまた冬の谷に閉じ込められてしまいそうな本です。
いまのところ未邦訳。
作:EDWARD GOREY
発行:Harcourt 2000年 21.8×12.8cm、ハードカバー 36ページ
状態:並上
特にダメージはみられません